愛犬カーロと過ごす日々

スーパーで買物してこい？
オレ、出掛ける前にギリギリの金しか持たん、って言うたよな？
玉子スープ買ったら、コピー用紙買えんじゃん。
仕方無い、妻が買えと言うならコピー用紙は今度にしよう。

で、スーパー地下の食品売場へ行く。
そこには多くの奥様方や年配のご夫婦が、朝市の特売目当てに買物中。
作業着に安全靴のオレは何とも場違いな感じ。
が、妻の命令は絶対である。
恥ずかしさよりも任務を遂行することが大事なのだ、と自分に言い聞かせる。

スープ売場を見つけ、１４９円の玉子スープと呪文のように繰り返しながら
探すが、その値段の玉子スープなんか何処にも無い。
何処だ？何処にある？店内をグルグルと探し回るが無い。
気がついたら、またスープ売場に戻っていた。
開店直後の品出しに忙しいパートの店員さんの視線が気になる。
何やこのオッサン、また戻ってきた・・・・・と思っているだろうな。
視線を気にしながら再度探すが無い。

その場に居づらくなったオレは店内の隅に移動、妻の携帯電話にＴＥＬ。
が、虚しくコールが続いて留守電になった。
今度は固定電話にＴＥＬ、すると話中である。
意地になって両方の電話に掛けまくるが、コールと話中が続く。

もう買うの止めた、とオレは決心した。
と、その途端に妻からの着信。

どうしたの？
探すけど無いんやけど。
ちゃんと探したの？
探した。
ちょっと待って。

待つこと暫し。
アハハハハ、と妻が笑い出した。
何を笑っとるんだ、コイツは。
で、妻が発した驚愕の一言。

店、間違えた！

探しても無いはずだ、オレは全身の力が抜けた。
そして、妻に伝えた。
コピー用紙買ったら帰るけん・・・・・

※追記
帰宅後、出掛ける前にコピー用紙代しか持たんって言うたよな、と確認。
すると・・・・・
アラ、そうだったわね。だから、余分に持って行ったらって言ったじゃん。
というお言葉を頂戴しました。

※更に追記
オレの帰宅後、妻は玉子スープを求めて本当に売っているスーパーへ。
そして買物から帰った妻がオレに言った言葉。
もう売り切れてた。
何かオレが悪いような言い方、に聞こえたのは気のせいか。